私たちにとって一日の始まりを整える大切な時間で
静かな空気の中を歩きながら、
季節の移ろいを感じられる極上のひと時なのです。
先月、その散歩時間に“異変”が起きました。
数羽のカラスが私たちを監視するようになったのです。
公共施設の建物と駐車場を周回するのが私たちの散歩コース、
その屋上で、黒い影がじっとこちらを見ているのです。
私たちが右へ歩けば、カラスも右の角へ・
左へ向かえば、左の角・
まるで監視カメラのように、視線がずっとついてくるのです。
「見張られているなあ」と感じながら歩いた1~2週間。
おそらく近くの林に巣があったのでしょう・
調べてみると5~6月が巣立ち期で
親カラスの警戒心がピークに達するとありました。
期間は長くなかったのですが、
毎朝の散歩が少しだけ恐怖に感じていました。
やがてその監視もぴたりと止み、
今では私たちのことなど気にも留めていない様子で
ただいつもの静かな朝が戻ってきました。
昔、釣りに行った時の出来事を思い出します。
お腹が空いたので、
あんパンを食べようとしたとき、
いきなり竿先の鈴がなったので、
慌てて竿に飛びついた取り込んだオヤジ・・
そんな時、後ろでガサガサと変な音がして
振り返ってみると
大きなカラスがあんパンを咥えて飛び去って行くではないですか・
こちらが油断した一瞬を見逃さず、
器用にさらっていったあの時のカラス、
頭いいですね。
彼らは人間の行動をよく理解していて
テリトリーに入ってくる人間の動きもよく見ています。
今回の“監視”も襲撃されなかっただけ良しとしましょう。
数日間の監視は、少し不思議で、少し怖くて、
でもどこか可笑しい出来事でした。