長年サービス業に従事していたオヤジですが
大きな会社ではなかったので
冬期間はひっそりしていたものです。
その分、飲食関係で業績を上げていたのですが
春になっていよいよ本格的に忙しくなると思うと
気持ちばかり焦っていたことを思い出します。
お花見や歓送迎会、そしてゴールデンウィークと
地獄のような忙しさに転職を考えるヒマもありませんでした。
日本という国はサービス業を低く見てしまう風潮があります。
職種だけでなく、そこで働いている個人までも・・
休みでも夜中でも一生懸命に働く人がいるから
非日常的な旅行を満喫できるのに、
かならずサービススタッフを見下す輩が現れます。
わたしが最後に勤めて会社は収容人員が400人弱でしたが
少なくても毎日300人以上の人間がやってくるわけですから
こっちに落ち度がなくても、
自分が気に入らないというだけでクレームを入れてくるのです。
モンスタークレーマーとは言いませんが、
旅先で気が大きくなっているのか、
旅の恥はかき捨てとばかりに
とても信じがたい行動をする人、グループがいるのです。
昔のことですが客にこんな言葉をかけられ驚きました。
”標準語が話せる人がいるとは思いませんでした” と。
私は東京からUターンして数年経っていた頃ですが
標準語というか東京弁は普通に話せました。
この客の発した言葉にはいろんな意味合いがあります。
こんな田舎でも・・
こんな田舎者でも・・
こんな小さな施設でも・・
その時は標準語を話せる自分が褒められたような錯覚をしましたが
バカにされていた、見下されていた・と
後になって気づいた愚か者です。
完全にリタイアする前に、
若い客に”貧乏人!” と罵られたこともあります。
この時は相手が自ら警察を呼び、
パトカーの姿が見えた途端に
姿を消した・というオチがありますが
典型的なサービス業を侮辱する行動です。
いったいどういうつもりだったのか、
勤務中のことでしたが時間の無駄でした。
客に渡した明細書をぐちゃぐちゃに丸めて
私の顔をめがけて投げつけられたこともありました。
シングルで予約したのに、
こっそりと女性を部屋に入れようとしたケチな男・・
1泊目は目をつぶりましたが、
2泊目はさすがに我慢できずに注意したところ、
いきなりのチェックアウトで
このような行動をとられました。
こんな状況でも最後まで冷静さを
保っていなければならないのがサービス業。
冷静なフリをするのも結構大変なのです。
決して客に逆らってはいけません。
せめても仕返しは何事もなかったように
あえて冷静に行動すること。
この時の私の最後の言葉はもちろん
”ありがとうございました”
もし生まれ変わることができたら
サービス業には絶対に勤めないと思います。
