お義母さんの居室からソファーを撤去し、
代わりに椅子とテーブルを設置した話は、
これまで何度も書きました。
あの時は私たちなりに十分説明したつもりでした。
回転寿司に行ったとき、
食べ終わってから時間をかけて話し合い、
「これからは椅子の方が安全だよ」と説明し、
お義母さんも納得してくれたはず・・
少なくとも私はそう思っていました。
ところが先日、思いもしない話が飛び込んできました。
施設の責任者の方から電話があって
なんと、お義母さんが役場へ電話をかけていたというのです。
しかも一度ではない、3度も。
役場から包括支援センターへ連絡が入り、
そこから施設へ問い合わせがあって初めて判明したらしいのです。
施設側もまったく把握していなかったこと。
ここで不思議なのは電話・・
お義母さんはガラケーを持っていますが、
登録した短縮番号以外には発信できないはず・・
役場の番号など登録していないし、
さらに施設の公衆電話も事務室の真ん前で
この日は利用していないというのです。
いったいどこから、どうやって電話したのか?
誰に頼んだ?
ガラケーをいじっていて偶然つながった?
その経緯は分からないままですが
支援センターの担当者さんとの会話内容は
あとから聞くことができました。
お義母さんの認識では、
居室のソファーを私たち家族が相談もなく
勝手に撤去したことになっているらしいのです。
さらには施設さんの対応も批判していたらしい・
本人は退所しても、いいくらいの勢いで役場に電話したかもしれませんが
担当者さんとの会話では穏やかに話していたそうです。
正直、少しショックです。
あれだけ説明したではないか・・
納得したように見えたのも勘違いだったのだろうか・・
あるいは、その時は理解できていても、
その記憶自体が別の形に置き換わってしまったのかもしれない。
認知症という病気の難しさを改めて感じます。
本人にとっては事実なのであって
「勝手に持って行かれた」
そう本気で思っているのでしょう・・
こちらがどれだけ説明しても、
「説明を受けた記憶」そのものがなくなってしまえば
納得のしようがない。
奥さんは激怒していました。
無理もありません。
安全を考えて行ったことが、
結果として「勝手な行為」と受け取られているのだから・・
それに、これまでの介護の苦労や気遣いまで
否定されたような気持ちになります。
私自身も複雑な思いでした。
怒りというより、どこか諦めにも似た気持ちかもしれません。
とうとうここまで来たか・・
役場まで電話入れたか・・
今後どうなるのかは分かりません。
施設の責任者の方がちょっと時間がほしいというので
一任することにしました。
またソファーを戻すという話になるかもしれません。
それで転倒の危険が増えるのなら自己責任と構わない。
詳しくはわかりませんが、
転倒するたびに監督官庁への報告など、
とんでもない迷惑をかけていると思います。
本人の意思を尊重したい気持ちも薄らいできました。
安全を守りたいと思っていたのに・・

