最近、函館周辺の海で釣れる魚の顔ぶれが
ずいぶん変わったように感じます。
私が若い頃、函館近海で「ブリ」を釣るなど考えもしなかったわけで
ブリといえば本州の魚という印象が強く、
北海道ではせいぜいニュースで聞く程度でした。
ところが今ではブリはすっかりおなじみの魚になり、
釣り人の間でも人気のターゲットとなっています。
ブリが釣れ始めた頃は珍しい魚が来たものだ・と話題になりましたが
今ではすっかり定着した感があります。
むしろ若い釣り人の中には、
函館でブリが釣れるのが当たり前だと
思っている人もいるのではないでしょうか。
驚くのはそれだけではありません。
最近では近郊の漁港で「カマス」が釣れたという話を
耳にするようになりました。
以前ならほとんど聞かなかった魚ですが、
さらに「サンマ」も釣れたという話まで・・・
沖へ目を向けると、
真鯛まで狙えるというのだから驚きです。
ひと昔前なら「北海道で真鯛?」と首をかしげたかもしれません。
しかし今では遊漁船の釣果情報などに
真鯛の名前が登場することも珍しくなくなりました。
もちろん海の魚は毎年変動するわけですが
ブリをはじめ、
これまで北海道ではあまり見られなかった魚たちが
定着しつつあるのを見ると、
海の環境が変化していることを実感します。
温暖化の影響で海の中の環境が変わり、
魚たちも自分たちが暮らしやすい海を求めて
分布を変えているのでしょう。
釣り人の立場から見ると、
釣れる魚の種類が増えるのは楽しみでもあります。
新しい魚との出会いはわくわくするし、
これまでになかった釣りを楽しめるようになりました。
しかし一方で、長年親しまれてきた魚たちの姿が
少なくなっているという話も聞きます。
道南に回遊してくる「鮭」はめっきり少なくなりました。
各地で行われていた鮭まつりも
ほとんどが中止に追い込まれています。
ワカサギに似た「チカ」も
ここ4~5年、姿を消していましたが
今年、復活しているような情報もあります。
私たちに海の変化を止めることはできないかもしれませんが
これから先、函館の海にはどんな魚が現れるのか、
楽しみでもあり、少し心配でもあります。

